倉島玲子展-絵が語ること…。Nostalgic Scenesー
四季折々に多彩な表情を見せる美しい里山の自然、かやぶき屋根の家屋が点在する集落、そこに暮らす人々の穏やかな日常風景。倉島玲子は、日本の原風景に魅せられ、研ぎ澄まされた審美眼、洗練された画風、独特のリアリズムとともに描き続けてきました。描かれた風光明媚な里山風景は、朝夕の光、吹き抜ける風、川面の揺らぎ、流れゆく雲とともに、まさにその場にいるかのような臨場感を届けてくれます。そして、画面から静かに現れるのは作家が抱く自然への憧憬、共生する暮らしへの尊敬の念です。「時代の流れとともに失われつつある日本の原風景を作品で永遠につないでいきたい。」倉島は、そのような真摯な想いで各地を取材し描き続けているといいます。
本展は、倉島の地元・千曲市での個展開催を記念し、数々の風景画作品はもちろん、人物画、抽象画、ペン画、大学時代の作品や、スケッチetc.70点を超える多彩な作品群とともに作家の軌跡を辿ります。
茅葺き民家の風景が縁を繋いだ師の洋画家・雨宮英夫、独特の感性で自然を表現する友人の版画家・中村眞美子による特別展示コーナーも見どころのひとつです。
三人の芸術家たちが捉えた自然の美、里山の魅力を心ゆくまでご堪能ください。
倉島玲子展ー絵が語ること...。Nostalgic Scenesー
《バラと猫》F30・油彩
爽やかな香りが伝わってくるような美しいバラ園。自分自身を猫に例えて描いた姿には、画業を支えてくれた方への感謝の気持ちが込められています。
《杏の庭先》F20・油彩
本展のメインビジュアル作品。春の到来を告げる杏や水仙の可憐な花々が素朴な民家でのひとときを表しています。
《北信濃雪景》
F20・油彩
《光彩の波》
F50・油彩
特別出品:雨宮英夫
《曲がり屋の春》F15・油彩
特別出品:中村眞美子
《ユキノカゼ30》
60×90センチメートル・ドライポイント
倉島玲子展 ー絵が語ること...。Nostalgic Scenesーに寄せて
この度、千曲市のご尽力でアートまちかどにて展示会を開催することとなりました。
関係者のみなさまに心から御礼申し上げます。
今回は近作を多数展示いたしました。
これまでの私の画業の変遷を観ていただけましたら大変嬉しく思います。
どうぞごゆっくりとご高覧ください。
倉島 玲子
【会期 】2025年1月11日(土曜日)→2月9日(日曜日)
【観覧時間】9時~17時(入館は16時30分まで) |
【休館日】月曜日(祝日1月13日は開館)・ 祝日の翌日(1月14日火曜日)
【観覧料】一般300円高校生150円中学生以下無料
【会場】千曲市アートまちかど
〒387-0007長野県千曲市屋代2176-2 電話・ファックス 026(272)4152
しなの鉄道「屋代駅」車5分徒歩15分・長野自動車道「更埴IC」車5分
【主催】千曲市教育委員会
【問い合わせ】026-272-4152(千曲市アートまちかど)
お問い合わせ先
文化課
〒387-0011
長野県千曲市杭瀬下一丁目64番地
電話番号:026-273-1880
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更新日:2025年01月04日